スロー軸コリメータ(SAC)は、ダイオードバーやスタックのスロー軸の発散(拡がり)を最小化します。全てのSACはスマイル補正や波面補正を実装することができます。

スマイル補正の製品は、バー内エミッターのコリメートされた個々のビームにファスト軸偏向補正を効果的に行い、スマイルエラーを補正します。スマイル補正はコリメートされたバーのファスト軸方向の発散を抑え、光ファイバにカップリングされる出力の効率を上げ、ラインフォーカスのシャープネスを最適化します。

VBGロックダイオードレーザーのロック効率とロック範囲を劇的に向上させることもできます。

ダイオード補正位相板は、レーザービームの波面エラーをゼロにして、レーザービームの固有の表面輝度を復元します。太平貿易の取り扱い製品では、高速軸のコリメートされたビームの発散を減少させ、ビームの均一性とカップリングを改善させることで、回折限界に近い性能を実現し、レーザービームの輝度が2～10倍に向上します。波面スキャンまたはビームプロファイルの測定データを基に、バーまたはスタックごとに合わせたカスタムによる補正光学部品を製作することもできます。

高出力ダイオードレーザースタックは、通常、ファスト軸コリメーターレンズを個々のバーに位置合わせして、接着剤を塗布して硬化させます。各バーに対してこのサイクルを順番に繰り返すことでコリメートされます。

バーのピッチが500μm以下では複数のレンズを独立して位置合わせして取り付けることが困難で、パッケージを精密に設計する上で大きな課題です。太平貿易が提供するファスト軸コリメータアレイでは、ダイオードスタック全体が単一のモノリシックな素子のため、位置合わせと取り付けを簡易化することができます。

 

ダイオードレーザーバーのスロー軸発散を抑えるために使用されます。
システムのアライメントを簡易化するため、シリンドリカルレンズのモノリシックアレイで構成されています。

 

ダイオードレーザーバーのスロー軸発散とスマイルエラーを同時に低減させる素子です。
このスマイルSACは単一の光学部品の中にスマイルエラーを補正するシリンドリカルレンズのモノリシックアレイで構成されています。さまざまな焦点距離、ピッチの組み合わせ、スマイルエラー補正のオプションをご用意しています。

 

システムのアライメントを簡易化するためにシリンドリカルレンズのモノリシックアレイで構成されています。
はんだ接合中のCTEの不一致によって引き起こされる「スマイル」効果により、ファスト軸コリメーション(FAC)レンズがバーに沿ったすべてのポイントに正しく配置されなくなり、ビームのポインティング方向が変化する現象があります。この現象により、全体的なファスト軸の発散が増加し、VBGのロック効率とロック範囲に悪影響を与えることがあります。

 

FACアレイは、レーザーダイオードスタックへ接続するように設計しています。
ダイオードスタック全体の出力を1つの素子でコリメートすることができ、システム全体の組み立てコストと時間を削減することができます。

 

レーザービームの波面エラーを補正する位相板です。
ビームの発散を減少させてビームの均一性とカップリングを向上させることで、ファスト軸のコリメートビームにおいて回折限界に近い性能を提供します。